分割する相続税の計算

相続税を計算するとき、その流れの中でこれを分割するステップが何度かあります。
このときの計算はどのようなものとなるでしょうか?
まずこれを分割する必要があるのは、遺産の総額から基礎控除を引いたあとです。
そこで遺産の金額が0とならなければ、その金額は課税対象となります。
そして相続人が複数いる場合は、税率をかける前に課税対象の金額を分割するのです。

どのように分割するかというと、割合は法定相続分によります。
法定相続分とは、故人との関係により決められている遺産分割の割合の目安のこと。
たとえば最優先で相続人となるのは故人の配偶者と子供ですが、法定相続分が大きくなりやすいのは配偶者です。
まず遺産全体の50%は、配偶者の取り分となります。
子供は残った50%を相続しますが、子供が複数人いる場合は、その人数で等分となります。
配偶者と子供が2人なら、配偶者が50%、子供がそれぞれ25%ずつとなるわけです。

このように法定相続分として割合はもう決まっていますから、それに応じて分割の計算をしてください。
計算ソフト等でこれを設定する方法は、課税対象となる遺産総額×法定相続分の割合となります。

このようにして課税対象の遺産を一度分割し、そのときに相続税を計算するのですが、すべての相続税を計算し終わり、相続税の総額がわかったあと、それをまた実際に相続する割合に応じて分割しないといけません。
このときは、各相続人が実際に相続した割合に応じて、相続税の総額を按分する形となります。

先の例を引き続き使い、配偶者と子供2人が遺産を相続するとしましょう。
相続税を計算するときは法定相続分にしたがい、配偶者が50%、子供が25%ずつで計算したものの、実際には配偶者が80%の遺産を相続し、残りを子供が10%ずつ相続するとします。
このときは相続税の総額も、実際に相続する割合に応じて分割します。
たとえば配偶者の場合は、相続税の総額×80%で計算するわけです。
このように相続税はたびたび分割する計算が入りますから、適切に対応してください。